松本和子 個展 「やわらかい かべ soft walls」

松本和子 個展 「やわらかい かべ soft walls」

カーテンからやわらかく差し込み、乱反射する光たち。それらは幼い頃の記憶の断片であり、何も損なうことなく永遠にそこにあり続けるような、一瞬の光景。

その昔、絵というものが洞窟の壁に愛しい人の影をうつし、なぞり描くことから始まったように、日々の中で移ろい消えてしまう光の痕跡をたどり、漆喰の壁にとじこめておくことができたらと望んでいる。

そのために、古くから「永遠の絵画」とも呼ばれるフレスコ画を使って、拠点としている京都や旅の滞在先で出会った風景と自身の追憶とを結びつけながら、人の記憶や空間に関わる表現を模索していきたい。